
年金生活・・・50代から準備して、60歳になる前にアーリーリタイアすることができました。
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2025年の公共料金
退職した2014年から年次報告を始めた「年金生活白書」、早いものでもう11年目になる。ご興味のある方はバックナンバーを見ていただければと思うが、案ずるより産むが易しで心配したような状況にはならなかった。
その理由の一つが、これまで大幅な物価上昇なくきたことである。ここ2~3年食料品、公共料金をはじめ諸物価の値上がりが激しいが、昔のように毎年鉄道の料金表が書き換えられるような事態にはなっていない。100均は150均にはなっていないし、家も車も普通のものだったらそんなに値上がりしていない。
世界的にメモリやプロセッサが高騰しているが、パソコンの価格はそれほど上がっていない。40年前のNEC、富士通製品は30~40万円したから(液晶TVも)、その頃に比べれば桁違いに高性能のものが安く手に入るようになった。動画ばかり見ても仕方ないが。
だから、年に1~2%しかスライドしない年金でも何とか暮らしていける。そうした現状を振り返る意味でも、毎年こうした分析をして残しておく意味はあるのだろう。
1.2025年の公共料金
2025年の公共料金は、月平均44,200円。2024年とまったく変わらなかった。ちなみに10年前、2015年は44,300円だったから嘘みたいに動いていない。ありがたいことである。
ただ、年ごとには大きな変動があって、2019年には35,400円まで下がり、2022年に48,500円まで上がり、再び落ち着いて昨年の数字である。この間、電力自由化やロシア・ウクライナ戦争での増減があった。いろいろ工夫して、10年間変わらないということである。

内訳をみると、まず電気代は8,800円(月平均・以下同じ)で前年比-300円、2.5%減。
使用量が10%減なのでもっと減ってもよさそうなものだが、単価が上がったということになる。物価高騰対策で電気代補助があったので、実際どうなっているのかよく分からない。ただ、使用量が1割下がったのは昨冬に冷蔵庫を買い換えたからである。
前の冷蔵庫は十数年使い続けて、異音がするので心配だった。新しい冷蔵庫は音もしないし、量もかなり多く入る(一升瓶も入る)のに、ランニングコストが安いとは鬼に金棒である。あとは、長持ちしてくれれば言うことはない。
ガス代は9,100円。前年比+1,300円、17.0%増。使用量も10.9%増なので、電気代と同様単価が上がったということである。
電気・ガス代の単価が上がっている原因は、おそらく円安である。最近は150円台後半が当り前になってしまったが、昨年は140円台、4~5年前には110円台であった。もっとも、40年前は280円台だったが。
ニュースではっきり言わないが、長期金利が上げているということは国債価格が下がっていることを意味するので、銀行や郵便局の財務状況はかなり悪化している。諸外国はそれを分かっているから、ますます円安に振れると予想しているのではないだろうか。
水道代は8,500円。前年比+700円、8.6%増。昨年は前年比マイナスとなったが、今年は元に戻った。夏はシャワーになるけれども、庭に水撒きするので節水できるかどうかは天候次第。今年は夏の降水量が少なかったので、それだけ水撒きしなければならなかった。
電話・インターネットは月平均10,500円。前年比+500円、4.3%増。千葉ニュータウンで光回線を提供していたらーばんネットが撤退したため、NTTフレッツ光に切り替えてやや負担が増えた。
とはいえ、諸物価高騰の昨今、この程度の負担増にとどまったのは幸いであった。NTTも機器の更新やメンテナンスでいずれ値上げは避けられないと思われるので、覚悟しておかなければならないだろう。
TV・有料放送は7,300円。前年比-2,200円、23.5%減。ジェイコム移行で基本料金は月千円上がったが、録画機能もDVD機能もない。しばらくそれで耐えていたが、夏にハードディスクとDVDプレーヤーを買って接続した。8,000円ほどかかったが、すでに元は取れたことになる。
有料放送は、グリーンチャンネル(競馬)、将棋速報を解約して月2千円ほど節約した。競馬に関してはネット中継が充実しているので、特に不自由は感じない。将棋は、このところの福間騒動や運営の不行き届きで、やや興味が失せつつある。
以上、公共料金合計は月平均44,200円。通信・放送関連の節約で、ガス・水道代の増を相殺できたのは何よりのことであった。そして、10年前と比べてほとんど変わらないのは、すばらしいことである。
この10年間で可処分所得はずいぶん減ってしまったし、食料品・生活用品の値上がりは厳しいけれども、公共料金が落ち着いているので何とか平和に暮らせている。願わくは、これから10年もこのようであってほしいと思う。
2025年の準公共料金
2.2025年の準公共料金
月平均18,800円。2024年と比べて+500円、3.4%増加した。

昨年の大きな支出は医療費であった。月平均9,300円、一昨年より月平均で1,400円増となっている。
まず春に、私が三叉神経痛になった。脳神経外科を診療科目に掲げるクリニックに行ってMRIで調べたが、「片頭痛でしょう」と全く効かない薬を出されておしまい。その後もちろん行っていない。それでも、1万円以上かかった。
夏に緑内障・白内障疑いで眼科にかかり、秋には奥さんの脱臼・骨折があった。今年は内科医に行かなくなったので、セルフメディケーション制度を使えると思ってOTC市販薬をかなり買ったのだが、結局通常の医療費控除で申告することになった。
灯油・ガソリンはわずかではあるが減少している。月平均6,100円、前年比-700円の減少である。
エネルギー市況と政府補助の有無に大きく影響されるが、千葉ニュータウンはもともとガソリンが140円台で安かった。そして暫定税率廃止後も、ほとんど下がっていない。巷では120円台とか130円台という噂も聞くけれども、全国の傾向とは逆を行っている。
それでも前年比下がっているのは、昨年1月に車を軽に替えたためである。以前はハイブリッドの普通車で、カタログ仕様でリッター16kmの触れ込みだったが、実際はそれより全然少なかった。その上故障で突然死して修理費用を出さないと帰って来れないのだから、踏んだり蹴ったりである。
クリーニング関連はダスキンの換気扇クリーニングで月約3,000円。月々の支払いだけなのでこの程度でおさまっている。大掛かりなクリーニングがあると金額が跳ね上がる。
準公共料金全体で、10年前に立てた予算である月2万円に近づいているのが心配だが、さすがに今年は昨年のように医療費はかからないだろう。ぜひ、そうあってほしいものである。
2025年の税金・保険料
3.2025年の税金・保険料
合計は月平均51,600円。2024年と比べて+1,800円、3.6%増加した。前年比2千円弱ならたいして違わないように見えるが、2024年は車検費用数万円があり、それ以上に増えたのは尋常でない。実質的に、月平均5千円以上の負担増ではないだろうか。

まず、所得税・住民税で月平均7,400円の+5,400円増。これは、定額減税がなくなったことによる増加である。年金から天引きされる上に口座振替でさらに引かれるので、平均7,400円だが取られる月には1万円以上払っている。道路やゴミ処理など生活に必要なものなので仕方がない。
固定資産税、国保保険料、介護保険もじりじりと上がっている。市に払う税・保険料はまんべんなく増えている。これでも、わが印西市は人口増加中で、財政内容はきわめて健全である。財政状況のよくない自治体はもっと上がっているそうで、そうならなかっただけよかったと思うべきかもしれない。
自動車関連は月平均4,500円と半減。普通車から軽に買い替えたため、自動車税等がかなり減った。上に書いたように燃費がよくなってガソリン消費が少なくなったことを含めて、軽のメリットは相当に大きい(高速料金だって安い)。
その他保険で月平均500円減っているのは、個人賠償責任保険を山岳保険と一本化したことによる。こうした保険は保険料も安いし、万一に備えて加入した方が安心である。
税保険合計では月平均51,600円で5万円の大台を超えた。年金額が大体月20万円、うち5万円を税金・保険料で引かれるというのはどういうものだろうと思う。
YouTubeを見るともっとぎりぎりで暮らしている年金生活者は珍しくないし、退職金でローンを整理して家賃なしという恵まれた境遇にあることは確かだけれども、行政から一時金等が出るのは住民税非課税世帯だけである。年金が出る人は自分で工夫しろということだが、諸物価の値上がりは年金生活者にも厳しい。何とかしてほしいものである。
2025年の年間生活費
年金生活白書のまとめは年間生活費。物価が高騰しているのに年金スライドはわずかで、年々厳しくなっている。食費や生活用品はどうしても必要なので、すぐに必要でない修繕積立金やお小遣いが減額されることになる。
一昨年、車・パソコン・冷蔵庫・光回線などの買換えが重なり痛い目に遭ったが、いまやエアコンも耐用年数が迫っているし、洗濯機・掃除機・TVも長いこと使っている。家の細かな修繕だって必要なので、積立金がほとんどない状況はたいへん心細い。
4.2025年の年間生活費
年間生活費は月平均268,000円。昨年より8,000円増加している。ほぼ年金スライド分増えているけれど、実際は月々赤字が出ている。修繕積立とお小遣いにしわ寄せがきている他、奥さんがパート代から負担してくれている。ありがたいことである。

内訳をみると、食費は月71,000円に増加。奥さんの補助があるので実際はさらに増えている。私は米こそ食べないが(糖質制限なので)、肉も魚も乳製品も軒並み値上がりしている。毎日飲む牛乳が180円から240円に、ヨーグルトは120円から170円に、バターもチーズも小麦粉も、すべて値上がりしている。
衣料品・生活用品は月平均23,500円。生活用品はほぼ全て値上がりしており、数年前のようにティッシュ5個200円とか、トイレットペーパー300円なんてことはありえない。変わらず安いのは石鹸くらいで、サランラップも高いしアルミホイルも高い。
地味に値上りしているのは入浴剤で、以前はバブを愛用していたが、5割増しくらいに値上がりしている。夏以外は毎日使うので難儀する。100円安い温泡にせざるを得ないが、その温泡も値上がりしている。バブより薬品の匂いがきついので、本当はバブにしたいのだが。
公共料金、準公共料金、税保険料はお伝えしたとおり。いずれもなしで済ますことは難しい支出なので苦労する。この冬も寒くて、電気代・ガス代・灯油代は増える傾向にある。結局のところ気温によって違ってくるから、おだやかな気候を祈るばかりである。
教養娯楽費・お小遣いは大幅減。一大会数千円のマラソン大会も、かなり厳しい。昨年は、山の前・後泊も、泊りがけの旅行も、まったくできなかった。山にはクマがうろついていて、駅のトイレにまで入ってきたというから穏やかでない。危ないしおカネもないので、自重せざるを得なかった。
修繕積立金を月平均約1万円積み立てたことになっているが、実際にはいろいろ支出して積立残はほぼ0である。自動車ローンが月25,800円発生しているが、これは本来、積立金で買わなければならなかった。
2026年は2025年より医療費がかからないでほしいと書いたけれど、年齢的にみて、これから医療費が下がる確率より上がる確率の方がずっと高い。まして、後期高齢者の自己負担率は上がることが見込まれている。
安く医者にかかれることよりも、医者にかからないで暮らせる方がずっと幸せだし平和なことは間違いない。奥さんともども、手術はもちろん、余計な延命治療は不要、痛みだけ取ってあとはほっておいてくれというのが基本的な考え方である。
なかなか思った通りに行かないが、規則正しい生活、運動習慣、酒は控えめにして健康維持と老化防止を引き続き意識して暮らしたい。奥さんともども、そろそろ親が倒れた年齢が近づいている。
[Jan 8, 2026]
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